【wt】雲間に差し込んだ光 (ページ30)

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27話ページ30

風間と歌川が迅を囲う

打ち込まれたスコーピオンを風刃でいなし、風刃を放つ

壁を伝い歌川に刺さる

「風間さん、ゼロ本です！」

その言葉を聞いた風間が迅に切りかかる

スコーピオンの間にできた割れ目に風刃を刺し込むように攻撃を受け止める

迅の足に"地面から"スコーピオンが刺さった

「……！？」
(地面の下を通って足からブレードを……！)
「"読み逃した"か……！」

「太刀川！！」

風間が太刀川の名を呼ぶと、後ろには弧月を構えた太刀川が待っていた

(風間さんごと斬る気か……)

青霄は奈良坂を落とし、遠くから迅達の戦いを眺めていた

(……いや待て

風刃の残弾は8発だった

迅が打ったのは太刀川に6発歌川に1発だけ

残りの1発は

残りの1発はどこに使った！？)

「あーぁ、チェックメイトだね」

弧月を投擲するかのように構えた青霄が言う

風刃の攻撃が2人目掛けて飛んだ

風間の足と太刀川の手が落ちる

距離を取り、未だ戦闘態勢を解けない風間

(俺たちの動きを予知して既に斬撃をガレージの壁に仕込んでいたのか！)

迅が世間話をするかのように話しかける

「あんた達は強い

黒トリガーに勝ってもおかしくない

『風刃』と俺のサイドエフェクトは相性が良すぎるんだ

悪いな」

そう言い迅は風間に風刃を振りかぶる

それと同時に太刀川の頭に弧月が刺さった

「せいちゃんは漁夫の利が好きだね」

先程青霄が構えていた弧月が太刀川に向かって投げられたのだ

「それにしても当ててくるとはね〜当たる確率なんで３割切ってたのに」

『私の奇跡使ったからね』

『夏月のサイドエフェクト様々だよ』