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23話:逆転 ページ26

「ずいぶん大人しいな迅。昔の方がまだプレッシャーあったぞ」

「まともに戦う気なんかないんですよ

この人は単なる時間稼ぎ。今頃きっと、玉狛の連中が近界民を逃がしてるんだ」

「いいや、迅は守りに徹しながらこちらのトリオンを確実に削っている

あいつの狙いは俺たちを"トリオン切れで撤退"させることだ」

「……!?」

「あらら……」


《バレてんじゃん》

《えーどうすんの?》


「……なるほど、あくまで俺たちを帰らせる気か

『撃破』より『撤退』させた方が本部との摩擦が小さくて済む」

「戦闘中に後始末の心配とは大した余裕だな」

睨み合いが続く。

「何をモタモタやってだ?風間さんも太刀川さんも

トリオン切れを狙ってたってただ逃げ回るだけじゃないか

あの人とは遠征前の訓練で何度か戦ったけど大して強いとは思わなかった

特に相打ちOKならすぐにかたがつく

風間さん。やっぱりこの人は無視して玉狛に直行しましょうよ

僕らのターゲットは玉狛の黒トリガーこの人を追い回しても逃げ回るだけだし、時間の無駄だ」

「なるほど、迅の逃げを封じる手か。確かにこのまま戦っても拉致があかないな

玉狛に向かおう」


「やれやれ、やっぱりこうなるか」

迅が本来の『風刃』を起動した

風刃の周りを漂った黄緑の帯が壁を伝い菊地原目掛けて斬りかかった。

無機質な声が鳴る

菊地原の戦闘体に亀裂が走り光となって消えた

「でたな、『風刃』」

全員が戦闘態勢に入っり、武器を構えた

「仕方ない、プランBだ」

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わんにゃん - (●︎´▽︎`●︎) (2022年5月2日 22時) (レス) @page1 id: a8a56b63b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:浮遊猫 | 作成日時:2022年5月2日 13時

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