19話 ページ22
「やっぱり俺をおってくるのはあんた達なんだな」
「『やっぱり』?サイドエフェクトで見えていたんだな」
「まぁねぇ〜」
迅が屋根からおり、太刀川と風間の前に立ち塞がる。
「さてと、仕方ない。やろうか、太刀川さん」
「ああ、」
太刀川が弧月を抜く
「久しぶりだな、迅」
太刀川が攻撃し、その合間を縫うように風間が枝刃で攻撃する。
そして、狙撃。
「うおっと」
《あっ、奈良坂と古寺みっけ》
《……落とす?》
《ん〜〜……よし、GO》
《了解》
「はいっと、」
「奈良坂さん、当たんないです!」
《いいから黙って撃て
迅さんには予知のサイドエフェクトがある。かわされるのはしかたない。
当てるんじゃなく動きを制限するつもりで撃て、迅さんの対象能力を攻撃の密度で上回るんだ》
「ふい〜」
屋根の上に座り、一息つく当真。
狙撃をしていない当真に少し苛立ちを覚えた奈良坂は当真に無線を飛ばす。
《当真さん、あんたもすこしは撃ったらどうだ?》
《ああ〜?外れる弾なんか撃てるかよ。狙撃手としてのプライドが許さねー
『かわされるのはしかたない』?
そんなんだからいつまでたってもナンバー2なんだよ、おまえは》
「…………!」
奈良坂はその言葉が気に触ったのか少し顔を歪めた。
「そんなわけで、おれは三輪達の方に行くぜ、迅さんはお前らに任せた」
「なんだと!?」
「いや、それでいいんだ。確かに当真はその方が生きるコマだ。
でも、お前らにまで居なくなられたら困るぞ?」
「……っはい」
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わんにゃん - (●︎´▽︎`●︎) (2022年5月2日 22時) (レス) @page1 id: a8a56b63b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浮遊猫 | 作成日時:2022年5月2日 13時