17話 ページ20
「………よぉ〜せいちゃん。索敵は終わったのか?」
"せいちゃん"と迅悠一が呼ぶ人物は一人しかいない。
海月青霄。
彼女はどちらの味方なのだろうか、敵の場合どう戦うべきなのか、そんな事が頭の中でぐるぐると巡る。
「うん、ある程度の狙撃ポイントは分かった。
もう弾なんて当たらない」
「おつかれおつかれ、それじゃあ次の仕事ね?」
「さっきも言ったけど次はこっちを分断してくる」
「へ〜」
この人は苦手だ。
自分では目立とうとしないくせに、チームや玉狛の大切なもののためになると何も厭わない。
そして、大切なものを守るためならどんな冷酷で残酷な事でもやってのける。
そんな人だ。
「その場合はどうする?」
「別に問題ないよ、何人か嵐山たちに担当してもらうだけでもかなり楽になる」
「風間さんが嵐山隊の足止めにに行って、僕が太刀川の相手すれば即勝ち確」
「ん〜でも、風間さんはこっち来るだろうな〜」
「うちの隊を足止めする役なら多分三輪隊ですね、三輪先輩の『鉛弾』がある」
「どうせなら、分断されたように見せかけてこっちの陣に誘い込んだ方がよくないですか?」
「そうだな、賢と連携して迎え撃とう」
「あらじゅんの全肯定っぷり好き」
「おっ来たな。上手いことやれよ、嵐山」
「そっちもな、迅」
《夏月、そろそろ僕達も戦闘開始》
《そうっぽいね》
嵐山隊と三輪隊、出水が対峙する。
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わんにゃん - (●︎´▽︎`●︎) (2022年5月2日 22時) (レス) @page1 id: a8a56b63b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浮遊猫 | 作成日時:2022年5月2日 13時