【A3!】誰かの1番になりたい。

▽チャンスよ来たれ ページ12

至side



「臣さん！どうでしたか？」

「ん？普通に良い子だったよ」

「そうですか、良かったです」




今日、監督さんの妹がやって来た

本当に姉妹なの？って聞きたいくらい、監督さんと容姿が全然違っていた



金髪、茶色の瞳、真っ白な肌
おまけに中学の頃は学年トップでモテていたらしい


プリンみたいになってたから、髪は染めてるのか



それにしても容姿端麗、成績優秀ってどういうこと。





「至さん、早くこっち手伝ってくださいっす」

「あ、ごめん」

「イタル、またゲームのこと考えてたネ？」

「ぶっぶー、今回は違います」




綴に呼ばれて、丸いヤツが繋がってる折り紙を貼っ付けようと頑張る



「じゃあAさんのことですね！」

「咲也、そういうところ勘鋭くなくていいんだけど」

「……アイツ、全然監督に似てなかった」

「確かにパッと見チャラそうな印象っすね」




みんなが監督さんの妹のことで話している中で、俺は考えていた


監督さんは「いじめられていた」「不登校になった」そう言っていたけど

あの子にはそれ以外にも何かある。




俺はチャンスがあれば近づこうと考え、口元をニヤリとさせた

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