可愛いと面白いと先生 ページ25
コ「…は？」
ゾ「…何笑っとるんや。」
『いやー…
…ふふ、口元可愛いなぁ…ってね？』
そう言った途端、全員の視線が私からゾムへと移り変わる。
メロンパンでも食べてたんだろうね。食べカスが付いたまま話していた。
目を見開かせてゆっくりと口元を確認するゾムに、私はもっと笑ってしまった。
『言う、ならもっとビシッ、と言って、よ…ふふっ！』
言葉も途切れ途切れになるくらい笑ってしまった。
若干顔が赤くなるゾムの顔を見たせいで、もっともっと笑ってしまった。
可愛いし面白いって…
『センスあるねぇ…ふふっ…』
ゾ「グルッペン！俺こいつ嫌いや！！」
グ「なぜ俺に振るんだ…」
どこからともなく立ち上がって、180°身を回転させ、彼等がいるところから離れたところに仰向けで寝そべった。
空には、高く澄んだ蒼空があった。
『随分とまあ、後輩思いだねぇ…』
ゾ「…は？」
グ「！？」
私は畳み掛けるように、言葉を紡ぐ。
『ふふっ…そんなに心配しなくても、電話番号もメールアドレスも名前も聞いてはいないよー。
優しい人なんだね。
(…ん、まぶしいな…。)』
ゆったりとした口調で喋りながら、青く澄んだ蒼空を見つめた。
蒼空に浮かぶ太陽の光に、思わず手で日陰を作って目を覆った。
ゾ「…っ俺、そういうつもりで言ったんや「Aさん！！」
ナイスタイミング…
エ「やっ、と見つけましたよっ…ふう…」
エーミール。
屋上口に立っていたのは、息を酷く切らした茶色の彼だった。…多分。 一瞥もしてないから分からないけど←
『ん、どうかしたのー教授さん。
今私、絶賛日向ぼっこ中なんだけど…』
蒼空が視界を占めていたのが、景色がガラリと変わる。
教授さんは立ったまま、覗き込むようにして私の顔を見下ろしていた。
エ「転入してから真っ先に屋上とは…基本的に一般生徒は屋上に足を踏み入れることを禁止しています。
しかもここは、生徒会だけが唯一使っていいと許可されている場所でもあります。
一般生徒で生徒会に属していない貴女が、来ていい場所ではありませんよ？」
彼の端正な顔立ちとサラサラと風になびく綺麗な茶色の髪がよく映えていた。
私から見れば、教授さんが逆さまに見えてしまっているため、コウモリにでもなった気分だ。
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ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - クロさん» ありがとうございます！これからも精進していきますので、宜しくお願いします！！ (2019年9月1日 15時) (
レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - この小説面白くてとても好きです!更新頑張ってください! (2019年8月24日 0時) (レス) id: 742d7b4b1c (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます！ そういったコメントは励みになるのでとてもうれしいです！ これからもよろしくお願いします！ (2019年8月16日 22時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - 前作の完璧と欠落から読んでいるのですが、繊細に書かれた文章がとても好きです。これからも楽しみにしています。 (2019年8月12日 1時) (レス) id: 8215f90de7 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 歌い手総推し！さん» ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＳＡＫＵＲＡ | 作成日時：2019年4月14日 10時
