用事とは ページ20
さて、行くか。
私は長い長い廊下をひたすらに歩き続けていた。
なんでこんなに無駄に広いんですかねー。移動が大変じゃん。←
前世にあった城と同レベルのデカさだよ。軍と同じぐらいデカイとかどうなってるの…←
「(…見てみて！あの転校生の先輩だよ！)」
「(え、美しい…)」
「(肌白い…)」
『(…あの転校生はどの転校生？←
まあ、顔立ちは整ってるほうだとは思うけども。
人とすれ違うたびに振り向かれるとか、どこの少女漫画？←)』
美しいのは…認めよう。←
肌が白いのは、休日はあんまり外に出なかったのと日焼け止めを毎回外に出る度に塗ってたからかな。
運動はたしかにしてたけど、大体は室内の部活動ばっか。たしか、バスケとかバレーとか卓球とかバドミントンとか…
ちっちゃい頃から日焼け止めを塗り続けてたみたいだし、そりゃこんなに白くなるわ。
…一度だけ友達に「雪女みたい！！」って純粋な笑顔で言われたのには、いささかショックを受けたけどね。←
もはや、人間として扱われていない。
んー…ちょっとは日に焼けた方が良いのかなぁ…。
考えることを放棄しよう。←
もうおばさんだし。(言い訳)←
そうして私は、一年Ａ組に到着する。
んーと、ここにたしかここに…
『あ、ねえねえ、君。』
「え、あ、はい！！」
教室のすぐそばのドアにいた男子に、声を掛ける。
背筋をピン！と伸ばして、私の顔を緊張した面持ちで見つめていた。
『ごめんねー。ここに生徒会の一年生くんいるかな？』
「生徒会…ってことは、
おーい！！ショッピ、」
ショ「先輩」
「うおあ！！？」
『(せめて言わせてあげて欲しかったな、ショッピ。←
いつの間に私の目の前まで来たの…。)』
男子生徒が呼び終える前に、彼は私の目の前に立っていた。
んー？前世より運動能力上がってんじゃないの？と疑うくらいの身のこなしだった。←
そう。私の用事は、一個下の後輩に会うためだ。
公園で手当てをした、この後輩に。
…ん？
彼は捻挫してて、松葉杖をついている。
それなのに、あんなに素早く動くとか…
『…足は大事にしないとダメよー。後輩くん。』
ショ「…別に、大したことないっすよ。」
どこか不貞腐れた様な顔をして、私を見つめ返すショッピ。
私はそれに気付かないフリをして、大したことないという彼の発言に対して反論する。
意地っ張りなのも変わらないね。ショッピ。
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ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - クロさん» ありがとうございます！これからも精進していきますので、宜しくお願いします！！ (2019年9月1日 15時) (
レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - この小説面白くてとても好きです!更新頑張ってください! (2019年8月24日 0時) (レス) id: 742d7b4b1c (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます！ そういったコメントは励みになるのでとてもうれしいです！ これからもよろしくお願いします！ (2019年8月16日 22時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - 前作の完璧と欠落から読んでいるのですが、繊細に書かれた文章がとても好きです。これからも楽しみにしています。 (2019年8月12日 1時) (レス) id: 8215f90de7 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＡＫＵＲＡ(プロフ) - 歌い手総推し！さん» ありがとうございます！返信遅れて申し訳ありません！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 5913c38cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＳＡＫＵＲＡ | 作成日時：2019年4月14日 10時
