【神威】幼馴染の独占欲。

はさまれる狭間 ページ32

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『…あ〜〜！…えと、幼馴染！』









……いや、ピンチすぎるだろうが！！！！





これが犯罪集団の大悪党だってバレたら確実に大修羅場である。

幸い神威は傘とフードと包帯で身を纏ってるけど。



えいりあんはんたーといえど今は真選組に世話になってる身。……………かなりヤバい。








「…まあいい。約束忘れてんじゃねーぞクソアマ」


『ちょっとォォ！？待って待って！！！』








私の腕を掴み引きずろうとする沖田に必死に抵抗する。






『…あ、あの幼馴染送って屯所にお金取りに行くから先に団子屋で待ってて。絶対行くから。』




「…………来やがらなかったら死刑な」


『ハイ。仰せのままに。』









今はもう大人しくしよう。
此奴"ら"が下手しでかす前に。









やっとの事で沖田と離れると、


沖田の背中をぼーっと見る神威に首根っこを掴まれる。









『いだだだ、何！』


「あれ誰？随分仲良さそうだけど、Aの男？」


『なわけないでしょ！！
今居座らせてもらってる所にいる人！』




「ふうん。お侍さんと団子屋さんデートするんだ。

俺も行っていい？」



『デートなんて可愛いもんじゃないわ！！

あれ一応警察だからダメだよ…！』

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