【神威】幼馴染の独占欲。

まさかの遭遇者 ページ31

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『まあいいけど。神威にいつも振り回されてる阿伏兎に地球の手土産でも持ってってあげないとね！』



「ハ？阿伏兎に手土産？だめだよ」


『何でだよ』







ご馳走様でした、と手を合わせて満足そうに腹を撫でた神威は途端に眉を歪ませた。





「何でもこうもないけど。
阿伏兎にあげるくらいなら俺にちょうだい」


『いや、何でだよ』









どんだけ阿伏兎の扱い酷いんだよ。


とりあえずこのファミレスから出ることにする。





案の定財布の中が空っぽになった。

1発だけこの悪党を殴らせてください神様仏様。








だらだらと昼過ぎのかぶき町を神威と練り歩いていると、不意に背中に衝撃が走った。









『……っいった！！！！』


「テメー俺を置いてどこほっつき歩いてんでィ。団子はどうした」







…………ヴッ、この腹立つ声は。



振り返ると、案の定機嫌が悪い沖田。





何で私の周りの男は１回私に後ろから殴り入れないと話せないんだ。
新手の嫌がらせか。









あり、と私の横を見て、指を指す。



「…コイツ誰でィ」

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