【神威】幼馴染の独占欲。

理由 ページ29

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「それより、Aは何しに地球に？」


何となく話を逸らされた気がするが
突っかかるのも面倒なので気付かないフリをする。






『仕事だよ。地球の警察とやらに依頼されてるの』


「ふうん。…ケイサツ、ね。
で、出航はいつ？」




『あと3、4ヶ月くらい？わかんないけど』









元々は半年という約束だったのだが
いい感じに仕事が早く片付きそうだからおそらくそんなに地球に居座る必要も無い。







…だけど、このほんの短期間で感じたこの街の住みやすさというか、楽しさというか。



宇宙には無いモノが私を尽く浸漬していってる気がする。






箸を止めて此方をじ、っと見た神威は

表情を変えずに口を開いた。







「…その仕事終わったらさ、どうせ暫く仕事ないんだろ？」


『まあ、多分』






依頼が全く無いと言えば嘘になるが、

長期の仕事が終わった後はいつも星海坊主が私に休暇をくれるのだ。





あの人も心底私を甘やかしすぎだと思う。








「立派な社会人が仕事しないでぐうたらしてると嘆かわしいよ」



『人をニートみたいに言わないでくれるかな』



「…ウチ来れば。暇潰しくらいにはなるでしょ」




『…はい？』

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