【神威】幼馴染の独占欲。

爆発三人衆 ページ16

.
.
.





プスプス、と自分の体から放たれる煙

目の前は瓦礫の山である。






隣にいるのは私と同じ爆破を食らった
炭だらけのチリチリ野郎




前から歩いてくるまるで鬼の形相をした副長も
私達と同様、爆発頭である。







「仕事から帰宅して屯所破壊するたァどういう了見だテメェら、」



『副長、やったのは沖田です』


「仕方ねェですよ、意識的に銃口があっちに」

「"無意識に"みたいに言うんじゃねェよ
切腹だコルァ！！！！！！」







青筋を立ててチャキ、と鞘から刀を抜く音がした









＿＿＿＿＿＿＿＿、、、



そして今、目の前にあるのは紙の山。



仕置として莫大な仕事量を与えられた私と沖田は

もうこの狭く埃臭い部屋に閉じ止められて3時間程







せめて此奴と違う部屋にしてくれ。


終わりが見えねえ、と力尽きたのか
ごろんと仰向けに寝転がった隣のヤツ。





そしてチラリと此方を見て不敵に笑った。





「いやあ傑作だった、まさか屋上であんな茶番が見れるたァ」


『…見てたんかい！！！』




つくづく腹立たしい男だ。

なに小細工仕掛けてくれてんだ貴様は



まずハズレってなんだ。

外れてんのはアンタの頭だわ。





『…よくもやってくれやがったねクソサド』


「面白ェ、いじめがいがありまさァ」

宇宙産→←サプライズ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す