【神威】恋の病に薬なし

落ちたのは ページ30

あ、やべ。







そう思った頃には既に視界は灰色の煙で埋め尽くされていた


この小型機潰れたら本当に帰れなくなるんですけど。
本当に逝くことになるんですけど。






…だがしかし

意地でも帰ってやる。
神威の思い通りにはさせない。









「何アルか銀ちゃん
屁も程々にしろヨ」



「いやこんな灰色の屁出せるか！！！
サイズ的にお前の屁だろうが！！」


「屁じゃないもんゲップだもん」

「ゲップでも屁でも何でもいいわ！！！！！」









煙のどこかで3人程の騒がしい声が四方八方から聞こえる






暫くして煙が解けると
徐々に視界が明らかになる









見えたのは

天然パーマの銀髪と、
メガネとチャイナ服。









『あの、すみません…
どちら様でしょうか』





「こっちが聞きたいわアァァァァァ！！
どちら様ですかァ！？！？」

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