【神威】恋の病に薬なし

悩み ページ13

『…え、お付き合い、ですか…？』









私がこんな困りに困った声を出したのは

つい先程。









私に用があるという第七師団の団員に
救護室に呼び出された後




「好きです」という言葉が
唐突に私へ降りかかった









恋愛経験がない私は

これはきっぱり断った方がいいのか
やんわり断った方がいいのか


これからどうやって
話を進めていくいくのかも分からず









ひとりでおどおどしているうち









「また今度返事ください」









＿＿と、男が顔を赤らめて
そそくさ何処かへ行ってしまった。









返事ください、と言われても




名前も知らないし顔も始めてみた

どこの部屋にいるのかもしらない男に



どうやって返事を返せばいいのか。









…そして、こう私が
真剣に悩んでいる時に限って









「おばさん、眉間に皺よってるよ」









こういう、一番会いたくない奴が
虫のようにたかってくるのだ。

歪む顔→←喧嘩上等

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