【神威】恋の病に薬なし

変化 ページ11

「…そのまま襲われて死ねばよかったのに」




『お前が死ね』









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そう言って、俺の両頬を少し痛い程度に引っ張る









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その白く吸い付きたくなるような肌









俺とは正反対の紅く深い目




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ぷっくりとした綺麗な唇









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そんなこいつの首筋に
高杉の跡を消すかのように噛みつきたくなった









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初めての感情がぐるぐると脳内で渦を巻く









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思わずこいつから目を離し、

未だ掴んでいた腕を払い、数歩後ろに下がった









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『………何してんのお前』









「.………、や、何でもないから。」









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これ以上こいつを見てしまうと
何だか俺は変わってしまいそうになって









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俺の中で生まれてしまった感情に気付くのが
怖くて仕方なかった。

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