貶してる ページ2
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目を開けると、
見慣れた自室の白い天井が視界に満面と映った。
…あり、いつの間に寝てたんだろ。
乱れた三つ編みを丁寧にくくり直し
とりあえず、ドアの外へ出てみる。
そして、また目に入ったのは
犬猿の仲である、幼馴染み。
…うわ、外出なきゃよかった
大きな硝子の窓から見える延々と続く暗い宇宙を眺めてる
そんな奴に、いつものように話しかける。
喧嘩越しで。
「何してんのそんなとこで。
宇宙にでも投げ飛ばして欲しいの?」
『お前死ねば』
こめかみに青筋を浮かばせて
どっか行けよ、というアイコンタクトを
俺と正反対の紅い目で睨み付けられる
…ま、こいつの思い通りにはいかせないけど
Aはまたむすっと顔を歪めて俺の両頬を引っ張った。
『その無駄に整ってる顔面、宇宙に飛ばしてやりたいね』
「何それ、不細工なりの口説き?」
『貶してるつもりだったんだけどな』
そのまま俺から離れて、静かな廊下を歩いていったA
ムカつく奴だが女らしい小柄な背中をじっと見て
何だか、感じたことのない複雑な気持ちになった。
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さざんか(プロフ) - わあぁ〜ん😭😭すっごい素敵ですなんですかこのお話〜!!😭✨ドキドキ度が高いんですが、更新が……;;気が向いた時にでも更新、お待ち申し上げております…🥲 (2022年2月27日 21時) (レス) @page35 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 「人殴り」じゃなくて、「一殴り」ですヨ (2021年9月16日 16時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
てこ(プロフ) - Rさん» ありがとうございます! (2016年3月26日 12時) (レス) id: 0915a1115c (このIDを非表示/違反報告)
R - とっても面白いです!楽しく読ませてもらってます!これからも頑張って下さい( ^∀^) (2016年3月25日 22時) (レス) id: 558a0d7bee (このIDを非表示/違反報告)
てこ(プロフ) - にいなさん» ありがとうございます! (2016年3月23日 14時) (レス) id: 0915a1115c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0001
作成日時:2016年2月7日 21時