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ぱ、と視線を向けた先。

ソファの裏にゴムの箱が落ちてるのに気付いて
慌てて見えないところに隠した。



…危な。ジョングク、ちゃんと片付けておいてよ。

テヒョンは私がそんなことしてるような子だなんて知らない。きっと純粋な女の子だと思ってる。


バレなくて良かった、と胸を撫で下ろしてテヒョンと机を隔てた向かいに座る。





「こことかどう?」




不意にスマホ画面を向けられる。
そこには白い浜辺とエメラルドグリーンに似た色の海が映っていた。



『わあすごい綺麗』

「でしょ?よく友達と行った」

『へえ、いいね』

「Aとも行きたいなって」




真っ直ぐなブラウンの前髪が小さく揺れる。
頷くと、テヒョンはふわりと微笑んだ。







____________
______








「ねえ知ってる?あの一個下の子」



授業が始まる5分前。

講義室の後ろの方の席に友達と横並びに座って、教授が来るまでだらだら駄弁っていると突然そんな事を聞かれた。




『一個下の子?』

「最近キャンパス内ですっごい有名な子」

『ええ、誰だろ』

「昨日すれ違ったんだけどさ、本っ当にイケメンなの」




またいつもみたいな事言ってるよ。
ほんとに面食いだよね。



胸を抑えて熱く話し始める友達を受け流してリュックからペンケースを引っ張り出した。

同じキャンパスの生徒に詳しい友達に比べて私は全然知らない。まず関わらないし、キャンパス内ですれ違う事は多いけど学年上か下かも分かんない。

何なら同期が誰かもあんまりよく分かってない。



2限目の授業を終えて友達と食堂に向かっていると「あ!」と横から大きな声がして肩をばしばし叩かれた。


『、びっくりした、どうしたの』

「ほら!あの子」



指さした方向に視線を向ける。

そこには壁にもたれ掛かり、一人でスマホをいじっている見知った姿。




……まさか。





「見た事ある?」

『…いや、』

「えっと確か……あ!そうそう、チョンジョングク君だ」

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…!更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります!!下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー!とも思ったり…( ; ; )これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください!!! (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください! (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています!これからも更新頑張ってください! (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます! (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年8月10日 22時

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