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余裕なさげに情けなく笑って、テヒョンは私の胸元に手を入れた。


鎖骨から下りてきて胸の形をなぞるように撫でられる。

一点だけを避けるようにつう、と指先が伝って
円を縁取るようになぞられた。





擽ったくて、一番欲しいところに触れてくれないのがもどかしい。




動く度にはだけていくお互いの浴衣。
テヒョンのもう一方の手が私の下に触れた。






「もう濡らしてるの」





長く細い指が中に入ってとんとんと指の腹で肉壁を押される。ゆっくりと、優しく。

細やかな刺激がお腹の下を疼かせてゾクゾクする。

だけど胸元の一番欲しいところは避けられたまま。






『…ん、テヒョ、』

「どうしたの?」

『なん、で』

「何が?」






きっと言いたいことなんて分かってるくせに。





『焦らされた方がいっぱい気持ちよくなれるよ』

「…あっ、」






散々周りだけを撫でていた指がやっと突起に触れた。
その拍子に掠れた声が漏れる。



小刻みに動く指がいい所をピンポイントで刺激してきて、背筋に力が入る。




テヒョンの肩に手を預けて、果ててしまいそうになったところで動きが止まった。





『……はぁ、』

「まだだめ」





息が苦しいほど長い口付け。

空気を求めてはあ、と口を開けると待ってたといわんばかりにその間から舌が入ってきた。




舌を絡めながらテヒョンは自身の下着を下ろした。
ぷつりと離れた唾液の糸。





後頭部と背中に腕が回ってきて少し身体が浮く。
上に動いて、ソファの肘置きを枕代わりにする体勢。





窓から微かに差し込む月の光がテヒョンを映し出す。

汗ばんでいる額。
妖艶な色を放つ表情が綺麗でかっこよくて、色っぽい。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…!更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります!!下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー!とも思ったり…( ; ; )これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください!!! (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください! (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています!これからも更新頑張ってください! (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます! (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年8月10日 22時

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