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そんな毎日を送って、私は気付いてしまった。
時が経てば経つほど、彼と居れば居るほど
その曖昧な心の揺れは確信へと変わっていく。
ジョングクの事を好きになっていた。
勿論、ジョングクに好きな人がいることは分かってる。
だから私の恋が実ることはないし、この想いは自分の中に留めておくことしかできない。
最初から、私は彼にとって都合のいい女でしかなかった。
ただあの日私を助けてくれた彼に恩返しをするつもりだっただけで、この関係にそれ以上もそれ以下もない。
分かりきっていたけれど、彼の些細な優しさやわたしに見せる綺麗な笑顔に、いつの間にか抜け出せなくなっていた。
私が教えた仕草や言葉、理想に染まった彼にまんまと私がはまってしまった。
年上の扱いが上手で困る。
私の頭を撫でて「可愛い」って言ってきたり
大学で目が合うと私にしか見えないように微笑んできたり
抱かれる夜はあまりにも甘くて優しくて、でも丁度よく乱暴で、割れ物を扱うみたいに触れてくるのが女の子扱いしてくれてるみたいで嬉しかった。
彼には好きな人がいるのに、毎日私が彼の家にいるから、好きな人より特別扱いされてる気がして。
そんな訳ないのにね。
"好きな人"と"都合のいい女"の立場なんて天と地の差があるのに。
そうやって自分に都合の良いように勘違いして、悲しさを紛らわせていたんだと思う。
「なんか最近雰囲気変わったね」
キャンパス内のオシャレな有名チェーン店のカフェ。
窓際の席で横並びに座る隣のテヒョンが、頬杖をつきながら私の方を見て言った。
『え、そう？』
「うん。なんかね、なんだろう。」
どういうこと？全然言葉になってないけど。
「あ、変わったっていうのは良い意味でだよ」
『良い意味？』
「えっとー。…上手く言えないなあ」
ストローの先を小さく噛みながら、何だか難しそうな顔をする。
数秒の沈黙が流れて、テヒョンが遮った。
「上手く言えないから思った通りに言っちゃうけど、すごい可愛い」
『え』
「いや元々可愛かったけど、もっと綺麗になったっていうか」
『……』
「ちょっと、引かないでよ」
「他の言い方したかったけどおれの語彙力が無さすぎたんだって、！」
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (
レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…！更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります！！下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー！とも思ったり…（ ; ; ）これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください！！！ (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください！ (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます！ (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時：2021年8月10日 22時
