【神威】誰か私をシスコン兄貴から助けてください

122訓 ページ31

次の日の早朝






平日だと言うのにも関わらず、神威が来た





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『…え、学校は？』






「休む」

『ふざけろクソガキ』




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たまには良いでしょっ





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そういってへにゃりと笑う神威を甘やかしてしまうのは、私の悪い癖だ。





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窓からふわりと流れる優しい風が頬を撫でる





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その窓から見える街の鮮やかな景色に、早く家に帰りたいと入院二日目からもの寂しくなった





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毎日神威に抱きつかれているせいか、
手を握られているだけじゃ人肌が恋しい





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何だか、物足りない





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『……、ね、ちょっとだけギュってしてもいい？』





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実の兄にこんな事を頼むのは何だかむず痒い





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神威に視線を送れば、目を見開いて頬を赤く染めている






「…神が降臨なさった」



『お前のせいで感覚がおかしくなったんだよ謝れ』

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