かまって、とーしろう！【銀魂】

かまってちゃん* 27 ページ28

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A「 なんだ … そういうことか …… 」




蘭ちゃんとデートね〜〜！

まあ、二人とも美男美女でお似合いだと思うし
私は良いと思う！！うん！

って … なんでこんなに冷静なんだろう、自分。




A「 いいもんっ …… 別に、ッ 」




好きな人の恋は応援しなくちゃ。

涙が溢れてくるのは、きっとお酒のせい。




A「 ねっ！銀ちゃん、この後さ …… わっ、ぁ !? 」




目の前には大きくて頼もしい銀ちゃんの胸板。

いきなりの事で体が硬直して、抱きしめられてる
事に気づくのは、数秒たってからだった。




A「 えっ、ちょ、銀ちゃんっ …… 」




訳が分からなくて、一旦離れようと試みるけど
ただ、銀ちゃんの逞しい腕の中でもがくだけ。

しかもタイミング悪く、酒が頭に回ってきた。

ボーッとした頭でなんとか離れようと考えていると、
銀ちゃんの腕が私の腰に移動して、ぎゅっと距離が縮まった。


なんで … ？？ どうしちゃったの ……




A「 銀ちゃ、…… 」




あ、そうか。

私が、泣いたから。

銀ちゃんは空気を読んで気を使ってくれて …




A「 あ、の、私大丈夫だよ、？

元々とーしろーの事は諦めてたしっ！それに … 」




とーしろうにはもう、蘭ちゃんという

私とは正反対の可愛い子がいる。




銀時「 無理すんじゃねェよ！！ 」


A「 へっ …… 」




急に両肩を銀ちゃんにガッと掴まれて、
大声を出したかと思えば
さっきまで密着していた体が距離が離れた。

目の前には、俯いている銀ちゃん。

下を向いてるせいで表情が全く読めなくて、
ほんとに何考えてるか分かんない …




銀時「 好きな女のそんな顔、見たくねェんだよ … 」


A「 えっ、どういう …… 」




やっと顔を上げてくれた銀ちゃんは、




銀時「 ……………… 好きだ、A 」




今までに見たことないくらい、

哀しい顔をしていた。




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