らくだい魔女と王女のいとこ２

チトセの答え ページ6

「・・・・ねえ！！答えてよチトセ！！」

うつむきながらオレにつめよった。そんな子供の頃のフウカをみながら、

「・・・・お前はバカか？・・・・」

オレは顔を下に向けたままフウカにいう。

「バカとは何よ！？」

子供の頃のフウカはおこったのだろう。「きっ」とにらみつけながらオレをみるが、

「・・・・いいやバカだろ・・・・」

オレは子供の頃のフウカより低い声でいう。

「・・・・なっ・・・・なんでバカなのよ！？理由をいってみなさいよ！？」

オレが低い声を出したので子供の頃のフウカは少し驚きながらもオレにいう。

「・・・・こんなこともわかんないんじゃ、お前はバカの中のバカだぞ・・・・いいか！？確かに倒せとは言ったが、とどめを刺せとは言ってない。お前は今動けないんだからな。倒した。これでOK。・・・・だからこれでおしまい。文句あるか！？」

オレはため息をつきながらそういうと子供の頃のフウカは最初ぽかんとしていたが、途中から笑い出した。

「何がそんなに面白いんだよ・・・・」

オレが不服そうにつぶやくと、

「・・・・はははっ・・・・ごっ・・・・ごめんなさい・・・・でっ・・・・・でもそんなこというなんて思ってみなかったから・・・・くくくっ・・・・そっか・・・・動けないんだから倒したか・・・・うん。チトセらしい答えだね・・・・チトセ、昔から変わってないね・・・・それを聞いてわかったよ・・・・」

子供の頃のフウカはなつかしむような顔をする。そんな子供の頃のフウカをみたオレは、
(・・・・子供の姿でなつかしいと言われてもおばあちゃんのまねをしてるようにしか見えないというか・・・・なにかたくらんでそうでこわい・・・・)
そんなことを考えていると、

「・・・・チトセ。あなたは合格しました。よって次の階へ導きます・・・・トア・ギデェ・プール トア！！」

子供の頃のフウカが、最後はへんな呪文のような言葉を言うと、なんと扉がでてきた。

「・・・・このさきにもあたしがいっぱいいます・・・・そんなあたしたちをあたしのように心に響かせると次にいけるようになります。どうすればいいのか。それはそのつどそのつど違うので気をつけてくださいね・・・・あたしから言えることはこれくらいです・・・・」

子供の頃のフウカはそういうとくるっとまわってオレに背を向けた。背を向けられたので子供の頃のフウカが何を考えていてどう思っているのかはわからなかったが、

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