君を待っていた【第五人格】

解読とチェイスで115秒経過　リッパー ページ7

空軍のマーサがチェイスをしてくれていた、ハンターの気を一人で引き止め続けてくれるため解読はスムーズに進みあっという間に1台目が終え2台目に急ぐ

2台目の解読は順調に進みあと少しというところで近くに赤黒い光が走る、瞬間移動と気づくには時間が要さなかった、空軍を追うことを諦め解読を進め激しく動いていたこの暗号機に来たのだろう。完全にハンターが現れる前に暗号機から離れて私とハンターのチェイスが始まった。

自分のできる限りの力を出し切りチェイスを続けていれば通電を知らせる音が響く、後はゲートだけだと走り続けようとするが、溜まった疲労で足を滑らせてしまうという呆気ない私の終わり方

ロケットチェアに無理やり座らされられたが無意味にもがいてみせ、ハンターのリッパーはそれを上から見下ろしご機嫌な鼻歌を歌う。ゲートに行く素振りをみせずにここにずっといるということはキャンプか、それならそれでいい。仲間3人が逃げれば勝ちなのだから

「貴女のその顔好きですよ」

鼻歌が急に止んだと思ったら此方に言葉を投げ出してきたリッパー、言葉を止めることなく次々に吐き出す

「仲間は逃げれるのに、自分だけ逃げることが出来ずにいる絶望的なAの顔が。空軍には大変な屈辱をあじわされましたが貴女のこの顔が見られましたし、まぁ今回だけはよしとしましょうか」

表情は面で隠れて見えないが確実に笑っているのは分かる、私の表情を舐めるように見てくるので隠すように下を向けば、武器をつけていない右手てで無理やり上を向かせられる。飛ぶまで差程時間はないこのまま飛ばされるのかと思えば弾けるような音とピンクの煙ハンターの苦しむ声が耳に入り

「A！救助遅くなってごめんなさい！」

信号銃を撃ち救助にしに来てくれた空軍が縄を解こうとしようとするとハンターが大きく左手を振り上げたが、振り下ろされることは無い、何故ならオフェンスがタックルを決めてくれたからである、また苦しそうな声を出し怯むハンターよそ目に空軍に引っ張られてゲートに向かう。

ゲート迄あと少しというところでリッパーの霧の刃が此方へきては私に当たるという所で、ナワーブが代わりにぶつかり私たちはゲートから出ることが出来た。


ゲートを走り抜ける背中をみて小さく舌打ちをし先程の絶望的な顔を思い返す、アレがいつでまでも見ることが出来たならどれほど良かったか、考えるだけで恍惚とする…あぁ次は逃がさない

おやつの時間から40分後　探鉱者→←解読して240秒経過　白黒無常

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