君を待っていた【第五人格】

顔をみられた4分後　納棺師 ページ17

雪が降るこのエリアのゲームは寒いので早く終わりたいので勘で暗号機を叩いては解読を進める、これで解読が進むのかと前までは不思議に思っていたが今は進めばなんでもいいと続行。静かな場所一帯にガンガンという金属音が響く中唐突に現れた納棺師のイソップ、音もなく現れた彼に驚いて暗号機から手を離してしまうと、ずいっと顔を近寄らせてきたのだが、顔との距離は鼻と鼻の先のあいだで3cmあるかないかの距離で思わず息が止まる。

顔を近づけられれば彼のまつ毛や目がよく見える、顔半分がマスクで隠れているけれど私より整っているだろうと思わせてくるパーツの並びに少し嫉妬を覚えてしまう、素直に言って羨ましい、それより彼の能力である蘇生はゲーム始まってから納棺をする対象の顔をみなければならないので、こうしてみんなの顔を見に行くのは知っている…顔を覚えるにも近すぎるのでは？そう思ったとたんにから離れてはどこかに行ってしまうので真相は闇の中に消えていく。


ゲームが始まってから時間がたち先ほどまで解読してた暗号機は用済みとなり別の暗号機に向かう、どこにあるのかを思い出しながら進んでいくと見たことある背中がちらりと見えたので足を止めて確かめればイソップの背中だった。もうすでに棺桶はだしておりこれから化粧をほどこす様子、それを後ろから静かに眺めていれば次第に出来上がったのは私そっくりな人形。


鏡に映したように本当に似ている、すごいねという前にイソップは自分のマスクを下げては人形の私に軽い口づけをしたのだ‥‥はぁ？何故？なんで？何のため？いろんなことが頭の中で回ってはスッット消えて頭の中が真っ白になる。マスクを戻しては後ろに振り返り私と目がかち合うのだが、動揺
や驚きもしない…あぁ彼は人の気配には敏感だ、私が後ろに来たことは知っていたのだろう、知っていてあの行動をとったのだ

イソップは目を細めて少し嬉しそうな表情をし

「人形ぐらいは許してくださいA」

そういってはどこかに行ってしまう、残されたのは私本体と蘇生用の人形
吊られてはこの人形で戻るのは恥ずかしすぎる、そして口づけをした光景が頭から離れない、何てことしてくれたんだイソップ・カール！！
熱が集まる顔をそこらの雪で冷ましては気合を入れなおしゲームに集中することにした


なんとか一回も吊られることもなく勝つことができたが私は聞き逃さなかった
イソップの「はぁ‥残念だなぁ‥」という言葉を

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