信じてみても良いですか？ (ページ15)

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１５話ページ15

貴女side

いろはちゃんとぽてとちゃんと遊んでいると、扉を挟んで色々な音が聞こえてくる。

何かを切ったり、炒めたりしている音ならいいのだが、ものを落とす音や「あっつ！」、「ヤバイヤバイ」といった声もあり、段々不安になってくる。

でもキッチンに行って手伝える訳じゃないからなぁ、と思いこの部屋にいることにした。

それにしても相川さんは優しかった。
私を優先してくれて、優しくしてくれる。
そしてきっと自炊はあまりしないのに私のために作ってくれているのだろうか。

緊張は今はあまりなくて、恐怖感も少なくなっているし、この人なら安心しても良いのではないか、と思ってしまう。

なんやかんやで色々なことを考えていると、
扉が叩かれて、相川さんが入ってきた。

「お昼ご飯出来たから、下来れる？」

『はい、』

そう答えるとなれた手つきでいろはちゃんとぽてとちゃんをしまっていく。

その後相川さんの後に続き、手を洗ってお昼ご飯を見ると、少し焦げたチャーハンが用意されていた。

それは予想していたものよりも美味しそうだった。

相川さんと向かい合って座り、いただきます、と言いチャーハンを食べると、普通に美味しかった。

盛られた量が少しだったので、ちゃんと食べきることが出来た。

『ごちそうさまでした。』

というと、相川さんはこちらを向いて美味しかった？と聞いてきたので、美味しかったです。と言うと、安心した顔をして、次も頑張るね、優しそうな笑顔でいった。