一話 ページ3
第三者視点
ある日の午後…夢ノ咲学園ではある問題児が一人……
「ふぁ〜……ん,ねむぅ……」
もうすぐで予鈴が鳴るというのにそんな事お構いなしに校舎から離れた噴水へと向かうエミ。そして,ゆっくりと噴水の縁に寝転ぶ。
奏汰「あ,エミくぅん。君もぷかぷかしに来たの?」
「えぇ?違うよ。僕は此処に寝に来たの……ふぁ……」
どうやら先客がいた様だ。同じクラスの深海奏汰。エミは片手だけをチャポンと水の中に付けて奏汰の頭を撫でる。
奏汰「あぁ〜…気持ちぃねぇ……このまま寝ちゃいそうだよ…」
「水の中で寝ちゃだめだよ,溺れちゃうから」
そのまま数分程無言で日向ぼっこ(奏汰は水浴び)をしていた二人。ついに予鈴もなったが…
奏汰「やっぱり水浴びは気持ちい……エミくんも入ればいいのに……」
「服濡れちゃうからヤダなぁ……あ,そうだ!兄さん水浴び好きだよ。今度一緒にぷかぷか出来るね」
全く教室へ向かう気配がない……
泉「ちょっと!俺は噴水で水浴びなんかしないの!一緒にぷかぷかなんてする訳でしょ!」
薫「アイツらにツッコム所はそこじゃねぇだろ…おーーい!早く戻ってこい!!もうすぐで授業始まるぞぉ!」
敬人「あいつらぁ……あとで草むしりだ!覚悟しておけ!」
レオ「はぇーー!気持ちよさそーー!ね,ね,俺も水浴びしたぁい!!」
渉「Amazing!!水も滴るイイ男!私も入りたぁい!」
零「二人して何申しておるのじゃ…あんなところ行ってしまっては直射日光に当たってしまうじゃろ」
なずな「お前りゃ!何やって…!」
三年生の階層の窓から身を乗り出し声をあげる三年生ズ。下級生達はそんな彼らの叫び声を聞き,また一つ大きなため息をついた。
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