隣に二口がいるとあったかい【二口堅治】

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｢いやぁぁぁだ!!｣



｢何でだよ!?｣



｢離れろ汗くさい!｣



バレー部の大会が終わり、お祝いにどこか食べに行こうと思ったら二口が｢伊月の家に行きたい。もちろん二人で｣とかいうから必死に拒んでます。




｢汗くさいのは皆同じだろ!｣



｢知らんわ、馬鹿!!｣



｢別にいいだろ、家に行っても｣



｢良くないのー!!どうせ、やらしいこと考えてんでしょ｣



｢勝手に決めつけないでもらえますー!?｣



いやいや、決めつけるも何も男は皆そういう思考回路だと思うんですけど。



｢お前ら一旦落ち着け!｣



｢小原……この変態野郎を何とかしてほしい。｣



｢伊月の言いたいことは良くわかる。んで、二口が言いたいことも良くわかる。けど今日はそんなことが云々じゃないだろ!｣



｢二口くん、多分伊月はもう何言っても拒否るよ……だから今回は諦めた方がいいと思う……｣



｢クソッ……｣



見たかこの野郎!小原も彩美も青根もみーんな私の見方なんですぅ



｢ばーかばーか｣



｢は？何だとブス!!｣



｢あ、彼女に向かってそういうこと言っちゃいます!?言っちゃいますー!?｣



｢ああ、言っちゃいます!ブスブース｣



｢うっわムカつく!顔だけの出来損ない男ー!!｣



｢伊月さん、二口先輩もうやめましょうよー!俺知ってますよ、二人が本当はお互いのことすっごく好きだってこと!｣



わ、黄金川くんいい子。



｢まぁ、そうなんだけど……｣



｢二口やめて黄金川くんにしよっかな｣



｢はあ!?｣



｢嘘だよ。早とちり。｣

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