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「あ……」
午前中の試合がひと通り終わって、昼休憩に入った。彩美はまだ来ない。午後には来るらしいけど…
ってか、壁に掛けておいた松葉杖が倒れている事に気付いた。
「……このやろっ」
松葉杖がないと立つことも難しいから腕を伸ばす。けど届かない!
「うおおお」
ちょっと待って。誰かとってくれてもいいじゃん!!いやさすがに、松葉杖相手にこの野郎とか言ってる人には近付かないか……
いやいや、そもそも皆選手のところに行っているのか人がいない!!
「はぁ…頑張れ私!」
立って松葉杖を拾うんだ!!そして座る!
「うわっ……」
あっぶな。壁がなかったらそのままよろけてドーンだったわ。
さて、こっからしゃがんで松葉杖取るのか…きついよー。
「大丈夫ですか、お嬢さん」
はい?
「え、二口!」
「よっ!来てくれたんだな。大丈夫か?ほら。」
倒れた松葉杖を壁に立て直し、私に手やら肩やらを貸しながら座らせてくれる二口。
なんかこういうの、二口っぽくて……まあ紳士でかっこいいと思う。
「お前さ、昼飯は?」
「おにぎりある。」
「じゃあ一緒に食おうぜ!待ってろ、俺取ってくる。」
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天空(プロフ) - 朱奈*2さん» ありがとうございます!まさか続編を望んでくださる方がいらっしゃるとは……!嬉しいです。只今から続編の作成にかかりますので出来ましたら、本小説でお知らせします! (2017年12月20日 19時) (レス) id: 3905a25e6e (このIDを非表示/違反報告)
朱奈*2(プロフ) - 是非!!続編書いてほしいです!! (2017年12月20日 16時) (レス) id: e04659414e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天空 | 作成日時:2017年12月10日 9時