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まあ、結局1セット目は私が頂きましたよ。2セット目も貰うつもり。



「ひゃ!?」



スマッシュ取れないんだって!!



「来い!!」



サーブ打ち返して決めてやる!



「ナイスコート!!」



「はぁ……」



彩美の方はまだ続いてる。両者1セットずつ取ったみたいで3セットまでやってる。



「私は2セットで終わらせる!」



「来ーい!」



ぬおっ、スマッシュ……



「取れたぁぁぁ!!」



「ぐっ」



まぐれか、それでも取れればいい!!



落ちる、前に落ちる。取りに行かなきゃ!



「はぁっ……!?」



「ナイスコート!」



何か、足……



「あ、すみません……!」



相手も審判も私が立ち上がってサーブを受けるのを待っている。



なのに、足が痛くて立てない。



「大丈夫ですか?」



「あ、いや…平気ですっ」



審判が見かねたのか私に声をかけて来た。



「立てますか?」



「ふぅ……」



「あの、肉離れ、なのでは……」



「そんなわけない……だってまだ終わってない!」



本当は分かってる。落ちるシャトルを取りに行くために伸ばした足がブチって言ったのは。



「試合中断!!」



審判のその言葉、一番聞きたくなかった。



「伊月?どうしたの!?」



「彩美…試合、終わったのね」



「勝ったよ、伊月は!?何でっ」



立てずに、取りに行った時の体制のままコートに居座ってしまう。足が痛くて体制すら直せない。



「伊月!!」



何で二口と青根もこっちまで来ちゃうの……こんなところ見られたくないよ。




「伊月!大丈夫か!?どうした、足か!?」



「恐らく肉離れです、病院へ急ぎましょう。車はこちらから出します」



「伊月、立てるか…肩貸す。」



「う……はっ、うぅ」



肉離れだろう。今回の大会はきっと途中棄権にされるだろう。



「泣くな」



「ふ、たくち……ぃ」



何故か、二口の隣がいつもよりあったかかった。

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設定タグ:二口堅治 , ハイキュー , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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天空(プロフ) - 朱奈*2さん» ありがとうございます!まさか続編を望んでくださる方がいらっしゃるとは……!嬉しいです。只今から続編の作成にかかりますので出来ましたら、本小説でお知らせします! (2017年12月20日 19時) (レス) id: 3905a25e6e (このIDを非表示/違反報告)
朱奈*2(プロフ) - 是非!!続編書いてほしいです!! (2017年12月20日 16時) (レス) id: e04659414e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空 | 作成日時:2017年12月10日 9時

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