22 ページ22
「__となります。では実際に解いてみようか、教科書の練習問題から解いていこう。」
今日最後の授業の数学。数学は得意じゃないし、好きでもない。
「少し時間がたったら黒板に書いてもらうからなー。しっかり解くように!」
二口何してるかなぁ。私はね、外見てる。
「……今日、二口休みなのか。どうりで静かだと思ったよ、宮下」
「あ、はい」
宮下……私の苗字。二口と違ってかっこよくない。
とは言ったものの、宮下伊月が一番馴染む。
「お前問題解いてるかー。二口がいないからって、問題を解かなくていいなんてことないぞー」
「分かってますよ…」
全然話聞いてなかったけど。まあ、先生。いつもの事じゃないですか
「宮下、お前なぁ……」
今日、部活休もーっと。
二口の家、行っちゃえ。
「宮下……まぁ、いい。とりあえず練習問題解いてもらうぞ!誰か書きたいやついるか?」
「先生!!俺!」
「はいはい!」
クラスの頭いいくせして、全然優等生じゃない男子2名がありとあらゆる問題を解きたがる。この辺はいつも通りだ。
なのに、いつも通りじゃないことは二口がいないこと。
「じゃあ二人は決定な。あとはー…宮下!お前にしよう。集中出来てないようだからな」
「……」
「おい宮下、問題はやったのか?」
「……」
「宮下!聞いているのか!」
「…っ、う……」
「宮下!?」
「先生が伊月のこと泣かしたぞー!」
「やっべぇ!先生、二口にやられる!!」
「伊月!?なんで泣いてんのっ」
「ふっ、ふたく、ふたくち……っ」
「伊月……二口に連絡入れといてやる…」
「高伸ナイス!伊月ー、二口くんに会いたいのね?よしよし」
「宮下、すまん……まさか泣くとはなぁ」
「先生、二口が来たらぶっ潰されると思うから気をつけた方がいいぜ」
82人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天空(プロフ) - 朱奈*2さん» ありがとうございます!まさか続編を望んでくださる方がいらっしゃるとは……!嬉しいです。只今から続編の作成にかかりますので出来ましたら、本小説でお知らせします! (2017年12月20日 19時) (レス) id: 3905a25e6e (このIDを非表示/違反報告)
朱奈*2(プロフ) - 是非!!続編書いてほしいです!! (2017年12月20日 16時) (レス) id: e04659414e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天空 | 作成日時:2017年12月10日 9時