バレッタ28 ページ28
僕が見る世界が
鮮やかに染まっていく。
平凡で、退屈な時から、
モノクロだった世界から
君のおかげで僕はーーーー。
初めて君にあった時から僕は
ふとした瞬間君を探していた。
いつもの僕なら考えられない行動だった。
そのおかげで、授業も読書も
集中できなくなっていた。
どうしたんだろう?
理由は、正解は、
何処にありますか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
君と初めて出会ってから
2週間がたった。
それは、雨の日。
ザアザアザア
土砂降りだ。参ったな。
傘を持ってきて良かった。
他の人は、傘を持ってなく
雨の中走ったり、誰かの傘に入れてもらっていた。
仲よさげな雰囲気で男女が歩く姿を
いくつも見てきた僕は少し
憂鬱だった。
そろそろ帰らないと、
僕は傘をさそうとした。
ふと、横を見ると
図書館で会ったバレッタの子がいた。
ドキドキ、と心臓の音が静かに響く。
なんで帰らないんだろうと思っていたら、彼女の手には鞄しか無かった。
バッ
「どうぞ使ってください。」
無意識だった、彼女に傘を差し出したのは。
「えっ、でもアンタが」
「僕は大丈夫です。
その綺麗なバレッタと
貴方が濡れるのを傘の中から見るのは
僕には辛すぎるので、」
言ってしまった、今考えたら可笑しい人だ僕は!
「じゃあ、」
恥ずかしくてその場を僕は立ち去ろうとした。
でも、
「待っておくれ!!!」
ドキッ
君の声が僕をこの場に縫い付けた。
ゆっくり振り向くと君はこう言った。
「妾と一緒に傘を差さないかい?」
独特な話し方。
でも顔を赤くしながら言う君は
とても初めて会った大人みたいな君と
まるっきり違って
とても可愛く、愛しく思った。
雨が降る中、心臓の音が頭に響き渡る。
たった少しだけの会話で、
それも一言二言で
僕は、
僕の体、頭から足の先まで
全て
君のことでいっぱいになった。
雨の日の放課後
君と僕の初めての会話。
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ホワイトサファイア - 霧雨量 文月さん» 返信遅れて本当にすみません!!夏休みに入ったので前よりも更新はしていきます!ありがとうござます!!! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 7400018258 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - 霧雨量 文月さん» 返信遅れて本当にすみません!!夏休みに入ったので前よりも更新はしていきます!ありがとうござます!!! (2019年8月1日 22時) (レス) id: 7400018258 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨量 文月 - めっちゃいいところで終わってる…。更新頑張って下さい!!!! (2019年7月10日 5時) (レス) id: 1995ceb10a (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - 真冬さん» ありがとうございます!これからはガンガン更新していきます!! (2019年2月21日 22時) (レス) id: fdba03f722 (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - そうなんですね!このお話好きなので応援してます! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 80a398707d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホワイトサファイア | 作成日時:2017年8月15日 3時