バレッタ[与謝野晶子]

バレッタ２６ ページ26

「谷崎潤一郎



異能力【細雪】」




僕の姿の上に背後の風景を『上書き』した。




「ちっ、芥川！！扉の前に立て。姿は見えないが



まだここにいる」







僕は息をひそめていた。


このままじゃあ、


僕は…捕まる。





打開策は、何か！


本の中の主人公なら、どうする？





森さんは



「君のおじいさんと君はよく似てる。


異能の使い方、話し方全て。

君のおじいさんとは昔からの友だった。


だから、ポートマフィアに入らないのが
＿＿＿＿＿＿＿本当に残念だよ」





森さんとじいちゃんが


友？？









これだ。


あった、打開策が。


でも、これだと


【細雪】が消える。



でも、

ここから、確実に






「異能力」



細雪が消えた。




「姿を現したか！！」



「自ら現れるなど、


異能力【羅生門】」




羅生門が僕の肩と腹を抉った。


「くっ、」


まだ、発動しない。




「(なにか策があるのか？)」




「太宰治


異能力【走れメロス】」





「はっ！？」 「なに！？」






「！！これは、まさか」





＿＿＿＿＿＿新しい異能力＿＿＿＿＿＿





バッ




「！！消えた？」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



同時刻探偵社。




「もうすぐかな、、

国木田ー。与謝野女医呼んできてー。」



「？はい」

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