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『先生ー、私達お菓子貰いに来たんですよね？』
S「あー笑そうだね笑」
まだニヤニヤしてる先生。何がそんなにツボにハマったのか。
S「智くん、トリックオアトリート」
大野先生の方に振り向いて手を出す櫻井先生が私の方に背中を向けた。
O「チョコぐらいしかないけどいい？」
S「十分だよ。」
O「キミもチョコでいい？えーと、斎藤さん？」
『…違います。チョコでいいです。』
S「ふふふっ」
櫻井先生がまた笑ってる。
大野先生から包みの端が捻られているチョコを2つずつ貰うと大野先生が言った。
O「あ、翔くん食べ放題のやつ日曜日行こうよ。」
櫻井先生が軽く固まったのが目の端に留まった。
S「えっあれって一緒に行くってことだったの！？」
O「え？そうだけど。伝わらなかった？」
S「伝わんないよ！智くん『これ、あげる』しか言わないんだもん！うわ、マジか。」
2人で、だったら行きたかったのか、焦ったように先生がこっちを見てくる。
今度は私が笑う番だった。
.
『…ﾌｯ』
________________鼻で。
S「鼻で笑いやがった。こいつ。」
カシャ。
『先生、悔しいの図〜』
S「うわ、煽り始めた。クッソ〜」
いい感じに悔しがってる先生を写真に収めて、さっきポケットに入れた半額チケットを取り出す。
『じゃあ、先生からも改めてお菓子を貰わないとですねぇ。』
S「く……チョコと引き換えでいい？」
『ええ、いいですよ？勿論。その代わりに食べ放題に行った土産話をお願いしますね。』
S「……え、そんなんでいいの？」
どんな想像をしていたのか。
『それで満足ですよ？私は。』
S「もっと…なんか……ヤバイ要求が来るかと……」
『………先生、私そんなにヤバイやつじゃないです。』
最後は大野先生が腹を抱えて笑っていた。
7作目：「悪戯に笑う、甘いお菓子。」
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (
レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フレンチ糖スト | 作成日時：2020年5月30日 20時
