あなたの背中を追いかけて【うらたぬき】

35たぬ(過去) ページ37

うらたside




セ「Aちゃん久しぶりやね〜」







「お久しぶりですっセンラさん！」








志「うらたさんとラブラブなんか？笑」









「ま、まあ…笑」









Aがしませんと話している時に









う「なあ、さかた」









坂「ん？どしたの？」









う「……相談があるんだ」









坂「ええよ？」









う「今日のライブ終わってからでいいよ」









坂「ええよ、今まだ時間あるやろ？ちょっと場所変えて話そか」









すると、さかたが









坂「Aちゃん、まーしぃ、せんら、俺ちょっとうらさんと大事な話してくるから待ってて」









3人「はーい」









俺はさかたと廊下に出た。









坂「…やっと話す気になったんやねうらさん」









う「…さかた、ほんとは俺、不安なんだ」









坂「…うら…さん」









う「俺のせいでAは色々考えて苦しんで……
だから思ったんだ…別れてしまえば、いいのかなって…でも俺は…俺は…」









坂「うらさんっ！！！！！！」









う「っ！！」









坂「うらさんは…うらさんは！！！！！
Aちゃんのこと好きやないの？愛してるんやろ？なんでAちゃんに告白したん？！うらさんは決意固めて言ったんやないの？！？！うらさんの気持ちってそんなもんやったん？！」









う「違う！！！俺はAが好きだ！！心の底から人を好きになったのははじめてなんだ…。だから…だからっ！！！好きな人には、辛い思いしてほしくないんだよ……」









俺の目からは涙がたくさん零れていた。









こんなに必死になったのはじめてだな…。









坂「…じゃあさ、それは俺やなくてAちゃんに相談するべきだと思うんよ。きっと、Aちゃんも同じことを思ってる。だから、2人でどうしたいかを話し合うのが一番やと思う。

ね、Aちゃん」









う「え？」









すると、廊下の影からAが出てきた。









「やっぱり気づいてたんだ…」









坂「うん」









う「いつからいたの？」









「さかたが渉のことを叫んでた時から…」









坂「俺はうらさんが喋ってる時にAちゃんの顔がちらっと見えたから気づいたんよ」









「渉…あの」









う「A、ライブが終わったら少し、話そ」









「うん、わかった」

36たぬ(過去)→←34たぬ(過去)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す