仕事02 ページ44
ー「A、用心棒は教養も重要よ。主人達は仕事の手伝いも要求してくるからね。」
『はい、お母さん。』
用心棒、そう、私達はアイツらの…
「何をやっているんだ！ここも、ここも、、ここも間違えてるじゃないか！血を分けてやってるって言うのに！！使えない奴だ！！」
『申し訳ありません！直ちに修正致します。』
主人に部屋から締め出され、扉を勢いよく閉められる。
ああ、またやってしまった。
敵が攻め込んできたらタタカウ、
主人の仕事はテツダウ。
家に帰る度に感じる嫌な感じ。
最近、兄が凄く苛立っている。
いつもは私を怖がらせないようにと気遣い、隠していたのに。
兄が机をバンと叩いて苦しそうに呟く。
何でここまで俺達がしてやらなきゃいけないんだ。
ここ1年間でまるで変わっちまった。
こんなのまるで
奴 隷 じゃないか、と。ー
tn「スー、スー……グガッ…。」
『！…ふふ。』
良かった、よく眠れてるみたいだ。
『ふぅ、大体確認できたかな。』
幹部と兵達に配る資料の誤字脱字の確認、経理関連の計算と修正、山のように積んであった物の殆どがそれだった。
これだけでも大分しんどいのにトントンさんは「あと少し」とか言ってたんだよね。
兵士にやらせる事は考えなかったのかと問えば、厳しい訓練をしている奴に無駄な事で疲労させたくないとの事。
こんなに部下を思いやる上官がいるなんて…
思いやりのあまり自分の負担を気にしなすぎな感じもあるけど。
うん、これくらいなら無理にでもやらせてもらって良かったな。
少しでも用心棒時代の経験が彼らの役に立てられたのが何より嬉しい。
捕らえられてたのに何故教養を？と聞かれた時、昔の事をトントンさんに説明すると、何故か苦虫を噛み潰したような顔をさせてしまった。
あの頃の私なら大嫌いな作業だったが、役に立ちたいと思える人の元ならこんなにスイスイできるんだな。
時が経てば、というやつのせいかもしれないけど。
少しは大人になったのかな？
ん、そういえば私って今何歳くらいなんだろう、ふとカレンダーを確認してみる。
！！
そうか、24…。
兄と「成人したら酒浴びるほど飲むぞぉ！」と約束していた頃が懐かしい。
…いつか、
叶いますように。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
