我々城04 ページ40
コンコンコン
重厚感のある扉をノックすると、中から「入れ。」とだけ聞こえた。
それを合図に挨拶をしながら部屋に入ると、椅子に深く腰掛けた総統の横に、トントンさんもいらっしゃった。
私達を見るなり笑顔でおかえりと言われ、こそばゆい感覚を覚えながらもそれに応答する。
zm「とりあえず任務報告、ブレラ国には案の定、隠し研究所があったわ。」
そんで、と報告を続けるゾムの言う内容を紙に書き上げるトントンさん。
よくあのスピードで書けるなぁと見ていると、いつの間にか総統が立ち上がって私の前まで来ていた。
謎の威圧感からか、中々目が合わせられない。
gr「任務、ご苦労だった。」
『きょ、恐縮です。』
俯く私に総統の手がぽん、と頭に乗っかる。
…大きくて、包み込むような手だ。
zm「報告は以上、後は資料の調査やな…それとAやけど、任務めっちゃ頑張ってくれてたで。」
その一言に顔を上げると、3人がこちらを見ていたらしく、少しギョッとした。
gr「そうか、ゾムが認めた者ならば、是非とも仲間になってもらいたいものだな。」
置かれた手が頭から頬を伝い、顎へやってくる。
逸らすことを許さないその眼差しは、吸血鬼のそれとは違う、濁りのない綺麗な赤で。
ああ、この人の元でなら私は。
『よろしく、お願いします。』
全力を尽くせる。
そう感じた。
gr「では改めて。
A、ようこそ我々国へ。」
総統の握手を受けていると、トントンさんが話を進めるためにか、ゴホンと一つ咳払いをした。
tn「Aさん、これからよろしゅうな。んでもって正式に仲間になってもらって早速やけど、俺ら幹部の紹介がてらに夕食集まってもろてええか？」
『か、かしこまりました…。』
早速すぎませんか？というツッコミは抑え、咄嗟に頷く。
他の幹部の人達か…たまたま大先生には会えたけど、他の人達は顔を見たことすらない。
zm「んふふ、楽しみやなぁ。」
受け入れてもらえるのだろうか、と不安になってる私の心を知らずか、Aの緊張した顔おもろいやろな！とはしゃぐゾム。
ほんと、誓約切れたら覚えとけよ。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
