再会02 ページ30
『っゾム！後ろ！！』
zm「…っぶな！」
R「…へぇ。」
私の声で反応したゾムは、即座に仕込みナイフで兄の振り下ろした剣を間一髪で受け止める。
zm「さっきから俺ら人間をぜーんぶ同じみたいに言ってくれますやん？お兄様。」
R「お前にお兄様呼びされる筋合いは無い！」
zm「ぐぁッ…！」
剣を受け止める事に精一杯のため、ガラ空きのお腹に兄の蹴りがもろに入る。
コレはまずい。
その後も、剣は弾き返すものの、ゾムが一方的に攻撃されている状態が続いていた。
助けなきゃいけない、なのに
足がすくむ。
「結局、命令がないと貴方は動けない人形なんですよ。」
ぼーっと立ちすくむ私を秘書は鼻で笑い、そのまま車で立ち去って行った。
止めなきゃ、
奴が逃げるのも、ゾムが攻撃されるのも、
守らなきゃ、
そうは思うのに
私の体は
兄が怖くて動けない。
R「残念だったね。Aはお前のこと仲間なんて全く思ってないから。」
半笑いでゾムをいたぶる兄、ひと思いでやらないあたりは昔と変わらないらしい。
血だらけのゾムを見ると心臓がバクバク言う。
助けなきゃ、でも勝てっこない、私なんて、
zm「何、言うてんの。アイツが、Aが、復讐したいってのに、俺が…ノッて付いてきただけやで。
仲間なんて、俺が勝手に、思ってるだけや！」
ボロボロになり、兄に剣を向けられながらもゾムは真っ直ぐな目で言った。
ああ、そうだ。
私がこの人と、この人達と共になろうと思った理由は、
私達(吸血鬼)を自分達と同等に見てくれるからだ。
R「ふん、勝手に思って死んでいろ……ッぐぁ！？な、何でだA！！」
心が決まった瞬間、ゾムに剣を振り下ろす兄を、私はいつの間にか蹴飛ばしていた。
ふと見えたゾムと兄の間抜け面が面白い。
『お兄ちゃんごめん、私は
…ゾム達と、-仲間-と、この復讐を遂げたい。」
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
