再会01 ページ29
『お兄ちゃん！なんで、』
なんでアイツの事を、
R「下がれ。」
『ぐっ！？』
兄を問い詰めようと歩み寄った瞬間、凄まじい殺気で反射的に飛ばされる。
お兄ちゃんが私に殺気を向けるなんて、
zm「A！無理すんなや！」
『！…ごめん、ありがと。』
突然の兄の登場と、向けられた殺気で混乱してしまっていたらしい。
危ない、一旦落ち着こう。
ふうと一息つき、兄を見据えると、恐ろしい眼光でゾムを見ていた。
そんなゾムは引きそうにながらも、兄から目を逸らさず構えている。
あの威圧に耐えれるなんて、やっぱ人間じゃないでしょ。
R「なぁA、お前はその人間に契約を交わされているの？」
『…ゾムは、そんな事しない。』
R「ふぅん、じゃあ何で一緒にいるの？」
『そ、それは…』
ふと、捕われた時の風景が頭によぎる。
ー人間は自分の事しか考えていないー
ー俺たちは誓いを破られ、裏切られたー
ー人間なんて、もう絶対に信用しないー
…もちろん、兄が何を言いたいかなんて分かってる。
私達は人間に裏切られ、捕われて、好き勝手にされ、滅ぼされた。
今まで信じてきた結果がコレだったのかと、私達は絶望した。
そう、人間なんてそんな奴らしかいない。
そう思っていたけど。
R「今の俺を見てみなよ。この憎い血のせいで、一生あんな奴に繋がれているんだ。」
何が言いたいか分かるだろ？と、兄は悲しい目で私を見る。
R「大丈夫だ、お前だけは見逃してやる。」
そう言って軽く微笑んだ兄は、次の瞬間、私の前から忽然と消え、いつの間にかゾムの背後に回り込んでいた。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
