研究所06 ページ28
隠し通路を抜けると、いつの間にか城の外に出ていた。
zm「たぶん地下からの脱出ルートとしてつこーてたんやろなぁ。」
ゾムが言う通り、あの戦争時にすら見つからなかったと言うと、研究所の人間はここから逃げていたのだろう。
ロボロさんも納得したように頷いていた。
「いやぁ、流石と言った所でしょうか。あの人数にお二人で、しかもこんなに御早いご到着とは。」
外に出てしばらく道なりに進むと、私達から300mほど離れた所で、感心しながら拍手をしている秘書がいた。
どうやら、今にでも車に乗ろうとしていたらしい。
ここまで来て逃すものか！
これで逃げられたらゾムの怪我もロボロさんの時間も全部無駄にさせてしまう。
とりあえず、まずヤツの逃げる手段を無くすべく、黒塗りの高級そうな車に飛びかかり、機能しないよう破壊、
するつもりだった。
ガシッ！
zm「A！」
『いっ…！…っ誰だ！！』
不意をついて車のボンネットに振りかざした腕を、何者かに物凄い力で掴まれた。
ぎりぎりと音が鳴る程の力に耐えられず、即座に腕を振り払う。
コイツ、いつの間に目の前に？
黒い布で覆われたソイツは、顔を伏せたまま、何も言わずに私と秘書の間に立ちはだかった。
さっきの兵士とは比べ物にならない雰囲気だ。
まだまだ厄介そうな手下がいるらしい。
「おやおや、自分のお仲間すら忘れてしまうなんて、悲しい話だ。ねぇ？R。」
『あ、R？』
私の仲間…？
何を言っているんだと思っている私に、ニヤついている秘書が「早く、ほら」と男に催促する。
すると、目の前の男はゆっくりと顔を上げた。
え？
待って、
そんな、、
嘘だ。
R「A…すまん。」
信じきれず唖然としていたが、その声を聞いて確信に変わってしまった。
髪も顔色もすっかり変わり果てていた、が紛れもない、
私の前に立ちはだかった男は、生き別れた兄-らっだぁ-だった。
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どうもフラスコです〜
最近お気に入りも高評価も凄く頂けて活力がメキメキ上がっております、ありがとうございます！
われわれ以外にも、周りの仲良い方々のお名前を借りて書くことがこれからも増えそうなので、そこだけお許しください。
今後もよろしゅうお願いします。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
