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向こうに通りが見えてきた頃突然アッシュがしまった！！と叫んだ。
「ここはだめだ！引き返すんだ！！」
「な、何…」
「あぶねぇ！！」
向かい側の通路から伏兵が飛び出しこちらに向かって銃を撃った。数打ちゃ当たる方式の散弾のせいで中々飛び出す事が出来ない。
「ちくしょう！こっちからも来やがった！！退路を塞がれたぞ！！」
正面をシンに任せ俺は後から迫ってくる追手をアレックスと共に撃ち殺して行く。暫くの間集中していると突然銃の音ではない鈍い音がして煙がもくもくと沸いた。
「う！催涙ガスだ！」
『口元を覆え、アレックス』
「しょうがねえ飛び込め！！」
「ええーーーっ！？」
シンとアレックスが言い合ってる背後で口元を多いながら煙に乗じてガスマスクをつけてる奴を二人撃つ。わざとマスクの口の部分に当てて壊す。ざまあみやがれ。
「わああ！」
「生きてたらまた会おうぜ！」
「ひえええっ！！」
アレックスが叫ぶと同時に俺の重心は後ろに思いっきり傾いた。
『はっ？え、おい！アレックスおまっ！！』
時すでに遅し。汚いどぶ水の中にボチャンと落ちた。ばちゃばちゃと溺れるアレックスに引き摺られ俺も溺れかける。水を飲み込まない様にするのに必死で周りの状況が良く分からない。
「アレックス！！A！！」
「潜れっ！！」
「お、俺は泳げね…」
『だからって俺を引きずり込むな！』
応戦を試みるも水でぐわんぐわんと揺れて銃の重心は定まりもしない。最後にしっかりとアッシュの顔を見てからどぶ水の中へと潜り込んだ。
押し合い圧し合いしながらも５人はぐれる事なく流れが緩やかになった所でどぶ水から上がる。
「ゴホッゴホッゴホッゴホ……ウ〜〜〜げほっ」
『はあ…まじで溺れるかと思ったぜこんにゃろう』
「すいませ…」
「…ったく面倒かけやがって！泳ぎくらい覚えとけよな！」
コートはまた買い直しか…と若干うんざりしながら寝転がって暗い天上を見上げた。もう自分が臭いから鼻が慣れて臭いとは思わなくなったが髪の毛にも肌にもベトベトがついて気分は最悪だ。
「だいぶ流されちまったな」
「どこだここは」
「知らねぇよ」
「何ーー！？ンな無責任なあ！」
「しょーがねえだろンなこと言ったって！！」
もう一悶着始まりそうだなと頭を抱えた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
