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「早く！」
シン達がエレベーターから出てきて一直線に出口へと走っていく。俺は気絶してしまったアッシュをしっかり抱きかかえシンに続いて走る。背後でエレベーターの開く音と追っ手の足音が大きく響いた。
「逃がすな！」
「
用意されていたトラックの荷台に乗り込む。中心に取り外せる蓋がついておりそこを開けると真下にマンホールがありそこから地下に潜り込むのだ。
アッシュを片手で支えなるだけ早く梯子を下り地に足をつけた。
「よし、うまくいったぞ。あとは奴らに任せよう。アッシュは大丈夫か？」
『気絶してるだけさ。だが大分しんどいだろうな』
「さあ行こう。こんなところにいるとこっちまで具合が悪くなりそうだ」
「う〜〜くせぇ〜」
ケインを先頭に薄暗い地下の中を歩く。こないだの地下暮らしで多少慣れてしまいさほど臭くない地下を歩くのはそんな苦ではなかった。
アレックスらは上でうまく撒けてるだろうか。
暫く歩くともう使われていない地下鉄まで来た。ボロボロだがまだ使える電車の中に乗り込み何枚も毛布を重ね簡易布団を作りそこにアッシュを寝かせる。
『英二、アッシュが起きるまで任せたぞ』
「分かった」
少し離れた所まで歩き壁に背を預け座る。用意されていた服に着替え着ていた奴はそこらに捨てた。
携帯を開くと何とか電波は届いていた。マイクからの連絡や着信はゼロだった。今更だが暫く返信は出来ないと送り携帯の電源を落とした。
向こうで英二の喜ぶ声がした。
「気がついたかい！？」
「…どこだここは…」
「地下だよ」
「…地下？」
ゆっくりと歩み寄る。アッシュは目を抑えてまだ少ししんどそうにしていた。
「閉鎖された地下鉄の駅だ」
「地下鉄…」
「大丈夫かい？」
「目の具合はどうだ？あんた目をどうかされただろ」
「たいした事はない…時間が経てば見えるようになる」
アッシュの横に腰を下ろすとゆっくりとこちらを見た。暫く瞬きもせずに俺をじっと見つめてから肩に頭を置いてきた。
「…参ったな。Aの顔がちゃんと見えないよ」
『もった近くで見せようか』
「イチャつくならよそでやってくれよな、もう」
シンにそう言われ肩を竦めながらアッシュの腕をそっと撫でた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
