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「それより…ここに長くいるのは危険だ、早く地上へ…」
「まあ、待てよ！いろいろ考えてここが一番安全だとふんで準備したんだ。みんなくたくただし…あんただってまだ目がまともじゃねえんだろ？まずは一休みするこったぜ」
「そうだよアッシュ。その方がいい」
シンはなんとか弁明したがそれでも納得いかない顔をしているアッシュを英二が宥める。
「濡れた服を着替えて何か食べた方がいい。みんなここに運んであるから…」
『歩けるか？』
「大丈夫だ…一人で歩ける」
食事と着替えをさせるべく英二と二人でアッシュを立たせた。電車の出入り口まで歩いた時アッシュは振り返りシンとケインに礼を言った。一瞬二人は間の抜けた表情をしたがアッシュはそれを見る事はなかった。見えないからな。
「あちちち…そら出来た。缶詰めのスープで悪いけど結構いけるぜこれ」
「…うまいや。食べ物がこんなにうまいなんていったい何日ぶりか……またお前に助けられたな、英二」
俺も英二からスープを受け取り一口飲んだ。
「そんな、僕なんか数えられない程君に助けられてるんだぜ」
今は二人きりにしておこうと思い俺はスープを持って立ち上がりシン達のいた場所へと引き返す。飲みながら歩いてるとスープが揺れておもいっきり口の中に入り舌を火傷した。
「…あれ、どうしたんだ？」
『ん？…ああ、毛布を取りに来た』
「そう。毛布ならあっちに積んであるぜ」
『さんきゅ』
電気の切れた車両に毛布が適当に山積みにされていた。その横に腰を下ろして湯気の立ち上るスープをゆっくりと飲み干した。それから出来るだけふわふわしている毛布を何枚か選び二人のいる所へ戻った。
『…アッシュは寝たか？』
「あ、うん。調度今ね」
『そうか。俺らも少し寝よう、ほら毛布』
「ありがとう」
英二に毛布を渡しアッシュの隣に座った。なんとも体を痛めそうな格好で寝てるが大丈夫だろうか、若いって凄いな。
俺は1枚枕にして床に寝転がり炎で明かりが仄かに揺れる壁をじっと見つめた。
睡魔は結局やって来ず炎で温まりながら銃の手入れをする事にした。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
