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何度めになるかの浮気現場を目撃して不貞腐れたアッシュと一緒に少しはマシになった寝床に寝転がる。英二はとっくに寝てしまっている。
「次は俺にコート選ばせてよ」
『良いぜ、とびっきりの選んでくれよな』
「じゃあ早いとこ今のコート駄目にしちゃわないとな」
クスクス笑いながら互いの顔を見つめ合う。
まあドンパチすれば直ぐにボロボロになるだろうから以外とすぐに選べる機会は来るかもな。
俯せになったアッシュの背中をゆっくりと撫でる。
『おやすみ』
「おやすみ」
暫く意識があっち行ったりこっち行ったりしていたがぐっすりと眠ってしまった。寝てしまったあとも背中を撫でていたが睡魔が襲ってきてその手も次第に止まった。
ギィと扉の開く音がして意識がふっと浮上する。
「アッシュ…狼…起きてるか？」
「…ケインか。どうした？」
「…ちょっと来てくれ」
目も当てられないというような表情をしてケインはそう言った。俺はアッシュと顔を見合わせてから後をついて行った。
階段を下り外へ出ると目の前の壁に腸の飛び出た死体が置かれていた。後ろで誰かがげえげえやりだす。
俺はゆっくりとその死体に近づいて行く。強烈な血の匂いが辺りに充満していた。
「ブラック・ブルのリオだ。プエルトリコ人のグループの」
「…これを最初に見つけた者は？」
「お、おれたちっす」
「二人でビルのまわりを一回りして…も、戻って来たら…ほんの5、6分しか経ってなかったんだよ！その前はなんともなかったんだ！」
死体の前にしゃがんでよく観察した。目はくり貫かれていた。それとハエが寄ってきてないって事は…
『別の場所で殺してここに運んで来たんだな』
「畜生…なんてひでえ事を…」
「…今の内に死体を埋めよう。皆の目に触れたらパニックになる」
ケインがその場にいた子分にスコップを持ってくるよう指示を出した。
「…いったいどういうつもりかな。警告か、それとも…」
「
「楽しんでいるだと…腸を引きずり出してか！」
『いずれにせよ俺達の動きは完全に読まれちまってる』
「化物め…」
その後死体が埋められるのを見届けてから寝床へと戻った。
結局それからアッシュが眠ったのは夜明けの２時間前だった。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
