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『ただいま』
「おかえり、A」
英二がオカユの入った鍋を持って部屋からひょこっと顔を出した。その後ろからアッシュも顔を覗かせてきたので思わず写真を撮った。
「おい、なに撮ってるんだよ」
『べっつに〜』
「何か食べる？ってもオカユしか無いけど…」
『いや、まだいいよ』
ムクれるアッシュの頭を撫でながら返事をする。部屋を覗いて見ると幾分か元気になったように見えるチャイニーズがふーふーと熱を冷ましながらオカユを食べていた。
『ケインは？』
「あっちの部屋さ。どうして？」
『ちょっとな』
アッシュに言われた部屋まで行き壁を三度ノックしながら中を覗く。椅子に座っていたケインがこっちを振り向いてどうした、と聞いてくる。数人いる仲間も俺にじっと視線を注いできた。
『お前の仲間に用心しろ、と伝えておけ。特にハーレム・チキンの奴らだ』
「どうしてだ？今俺の仲間はバラバラになってこっちの居場所も知らせてないんだぞ？」
『それでもだ』
「…分かった、伝えておく」
『すまないな』
廊下へ出るとチャイニーズのいる部屋の入り口の横の壁に凭れ掛かって腕を組みこっちを見ているアッシュが見えた。俺も向かい側の壁に腕を組んで凭れ掛かり見つめ返した。
真顔で見続けるアッシュに首を傾げて微笑んでやるとみるみる表情が崩れた。可愛い。
「っずりぃ、それ」
『ふぅん、これ好きなんだ？』
「やめろよその顔！好き！」
『どっちなんだよ…』
腕を伸ばして白い手を掴みにぎにぎしていると部屋の扉が開いて英二が出てきた。部屋の目の前で腕を伸ばして手を握り合ってる俺らを見てきょとんとする英二。俺が握ってる手を上に掲げると成る程！トンネル！と言ってニコニコしながら英二はキッチンに向かっていった。
「オニイチャン純粋過ぎて助かったよ…」
『まあ、俺らも俺らだけど』
クスクス笑いながら使っていない空き部屋へと足を運び少しかび臭い毛布を引っ張り出して床に座り二人でくるまった。
『…何か考え事か？』
「…うん、ちょっとね。あとでケインと話すつもりだったから大丈夫」
『そうか』
それからお昼を食べ、陽が落ちるまでゆったりとお互い引っ付きながらしょうもない話しをして時間を潰した。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
