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物音で目が覚めた。うっすらと目を開けて起き上がると部屋の入り口でシンがぽかーんとしながら突っ立っていた。向こうの部屋では少しガヤガヤと話し声が聞こえる。
『時間か？』
「あ、ああ…だからアッシュを起こしに…」
『俺と英二以外に起こされるとすこぶる機嫌が悪くなるから任せな。ボーンズみたいに歯が欠けてもいいなら起こしてもいいけど』
「遠慮しとくよ…」
すぐ向かわせる、と言うと分かったと言って向こうに行った。俺はアッシュの肩を揺すって頬をペシペシと叩いてみた。
「んん゛…時間か？」
『そう、時間』
眠そうに上体を起こしたアッシュは目を擦りながら大あくびをした。そしてまだポヤポヤしながら俺に抱き付いて来たのでぎゅっと抱き締め返した。可愛い。
また寝そうになったので名残惜しいがぱっと離れてパシン！と頬を包むついでに叩いた。
「痛い…」
『目覚めたか？シンが向こうで待ってるぜ』
「ん…」
そっと触れるだけのキスをしてアッシュを見送った。まだ体温の残ってる毛布を英二にかけて立ち上がる。別の部屋へ行き残っている奴らにベッドを一つの部屋に運ばせた。怪我人用だ。
『誰か携帯貸してくれないか？』
「いいっすよ」
ケインの子分の一人が貸してくれた。それを受け取りマイクの電話番号を打ち込んだ。コールボタンを押すと5秒位経ったときやっと繋がった。
「…もしもし？」
『マイク、すまん俺だ』
「はああ！？Aか！？Aなのか！？」
突然のマイクの大声に慌てて耳から携帯を離す。
『おう』
「今まで何してやがった！！！」
『俺は別件で動いてるって言ったろ。アッシュの救出に行ってた』
「捕まってたのか？誰に？」
どういう経緯でアッシュがゴルツィネの元に居たのか、どう救出したのかをこと細かくマイクに説明をする。そのさいにコートと携帯と手榴弾がおじゃんになった事も伝えた。
「携帯とコートは俺が用意しておく。明日にでも会えるか？」
『ああ。俺も話したい事がある』
「それじゃあ明日の朝10時にメインストリートの給水塔の裏で会おう」
『分かった』
コートまで用意してくれるマイクを有り難く思いながら通話履歴から今の通話を削除してから携帯を返した。調度その時英二が起きてきて枕と毛布を全部抱えて顔を覗かせていた。
『おはよう』
「おはよう、毛布ありがとう」
ああ、と返事をして床に座り二人でジョークを飛ばしたり他愛もない会話に花を咲かせた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
