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「Aっ」
『ん…』
目を覚ますや否やアッシュに抱き付かれ視界は再び真っ暗だ。背中に腕を回しリズム良く撫でてやる間に今の状況を大雑把だが説明してもらった。
どうやらシンは大分前に目を覚ました様で、俺ももう歳なのかな。若い奴にゃ敵わないな。まだ21なんだけど。
「大丈夫か？具合い悪くない？」
『大丈夫。お前は？』
「俺も大丈夫」
起き上がると半裸で体も綺麗に拭いてあった。流石に下はそのままだが、上が綺麗なだけでも幾分か気分は良い。
「残念ながら携帯はおじゃん」
『やっぱりか…やべーなマイクがきっとお冠だ』
「連絡入れてないのか？」
『いや、暫く返事は出来ないって送って電源落とした』
そう言うと口をイーッとしながら肩を竦められた。どことなくムカついたのでその頬っぺたをひっつかみ横へぐいっと引っ張る。痛い痛いと言いながら俺の頬を同じ様に引っ張った。
『…下の着替えはあんのか？』
「一式あるよ。風呂に入ってきたら？」
『ああ、そうするよ』
アッシュと一緒に部屋を出て廊下で別れた。教えて貰った道順を辿り風呂へ入る。蛇口を捻るとシャワーヘッドから少々弱めにお湯が出てきた。それを頭から浴びると流れてきたのは少しばかり黒い水。
『うえっ汚ねー』
シャンプーで3回、ボディーソープで２回頭と体を洗った。随分と長風呂になってしまったがもう下水の匂いは一切せず石鹸の良い匂いに包まれる。
頭を拭きながらみんなのいる部屋に顔を覗かせると英二が何やら料理を振る舞っていた。
『英二、何だそれ？』
「あっA！気分はどう？これはオカユって言うんだ」
『気分はいいぞ。へえ、俺にもくれよ』
「良かった、勿論さ！」
ゆらゆらと湯気が立ち上る器とスプーンを受け取りひとつ掬って息を吹き掛け熱を冷ましてから口の中に放り込んだ。
とても優しい味で味噌汁みたいに心が温かくなる料理だった。
『うまい』
「ほんと？」
『ああ』
嬉しそうに笑う英二に微笑み返してからパソコンを弄くってるアッシュの横に椅子を並べて座る。また眼鏡を掛けていてその横顔をじっと見つめながら残りのおかゆをチビチビと食べた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
