獅子の心臓は孤独だった (ページ6)

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君は真剣だページ6

まあ、当然の様に体調は悪化した訳なんです。あのあとすぐ布団に潜って寝たのにな…やっぱり寒さ対策なにもしなかったのが悪いのか…それとも体が弱いのが原因なのか。

「何時もの事ね…もうちょっと安静にしてなさい」

『…はーい』

因みにポピーには朝抜け出した事バレてません。はーいと行ったものの私が大人しくしている訳がない。だって此処じゃないと自由に行動出来ないんだもの。
ポピーが出ていったのを確認してからベッドを下りてローブに身を包む。ベッドはちょっと小細工して一目見たら私が居ないなんて分からない様にしておいた。

向かうは私がいつもいる場所。

『…こんにちは、レギュラスくん』

「こんにちは」

レギュラスくんの背中に向かって声を掛けた。すると彼はちょっぴり驚いてからこちらを振り返り返事をした。

「…昨日はいなかったですね」

『まあ、色々あるのよ私も』

納得していないようだったけど、それよりも私は昨日レギュラスくんがここに来ていた事の方が気になった。

『それより、昨日も来たって私に用事あった？』

「…そろそろ休暇に入ってしまうのでモヤモヤを晴らしておこうと思いまして」

『悩み事？』

「……僕が孤独の意味を教えて欲しいです」

揺るがない瞳が私を射抜いた。