Badendは認めない

I love you 44 ページ45

『はー』

「何よため息なんかついて」

『なーんでも』

今年の休暇は全部住処やらなんやらに費やさなきゃかな。はーもっと課題が早くに分かればいいのに。そしたら休暇前に課題終わらしてそっちに専念出来るのにな。

「ちょっとーAが上の空よーどうにかして！」

「了解した。ちょっとA借りるね」

「どーぞー」

まだ消灯時間まで時間があるので寮を出て外へと向かう。レグに手を引かれて中庭まで来た。空を見上げると綺麗な星空だった。

「どうしたの、A」

『何が？』

「最近ボーッとしてる」

『んー、何でもないよ』

そう言うとムッスーとしてしまうレグ。いやいや未来の事なんて話せないでしょーが。そんな顔しても言いませーん。可愛いなレグ。頬ぷくーてしてさ。

『まー、私はレグが隣にいれば何でもいいの』

「っっ…可愛い」

『えっ？この流れでそれ？そこは僕もAが隣にいればそれでいいよ、でしょ？』

「それ自分で言うんだ…」

言われてみたいんです。一種のロマンですよ！まーったくレグは。

「…僕は心配だよ」

『何が？』

「Aが僕みたいに元の世界帰っちゃうんじゃないかって…」

『大丈夫だよ。私はここでやらなきゃいけない事があるからね』

そう言ってレグをそっと抱きしめる。レグもそっと私を抱きしめ返してくれる。…このまま原作無視してレグと幸せに暮らしたいなあ、なんて無理な願望。

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