1章14話 短気な少女 ページ15
気を取り直して、再び通路を観察する。試しに小型ナイフを大量に投げてみると、これでもかという量のトラップがあちらこちらから飛び出してきた。
しかし、決して通れないレベルでは無い。一般人なら瞬殺だろうが、イルミはもちろんの事、私もこの程度なら余裕で回避できるだろう。
寧ろ、スピードだけなら私もイルミには劣らないレベルだし。
そう考えると、あの○×の選択は、他人を信頼して○を押す両者の力量が求めらていたのかもしれない。
そして、×を押すならもっと強い実力を持っている者でないといけない、という事なのかも。
｢じゃあ行くよ｣
｢え｣
トン──。そんな軽いノリで肩を押され、私はよろけて通路の床を踏む。その瞬間、的確に頭を狙って飛んでくる大量のナイフ。
私はそれを素早く屈んで避けると、次はセンサーか何かに触れてしまったのか、大きな石に足が狙われる。
それを避けると次は矢、落とし穴、怪しい液体と次々に襲われ、私は身を躱しながら先に進んで、少しだけ広い空間に出る。
そこでピタリと罠は発動しなくなったので、1度は休憩ができるようだ。罠が作動し尽くした道を悠然と歩くイルミを見ていると、軽く殺意が湧いてくる。
しかし彼をここで殺しても恐らくは損しかしないので、というか殺せるかどうかも微妙なので、私はぐっと堪えてまた先の道へ飛び出した。
武器を投げて様子を見るべきかもしれないが、生物にしか反応しない罠もあるのでどうも二度手間だ。
そうして4時間ほど罠の道を進んだ時ふと、開けた場所に出た。壁には大きな貼り紙がしてあり、また何か課題を出されるのだと察する。
───ようこそ！ ｢信頼の道｣へ！
｢は？｣
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…！武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト？！ (1月3日 0時) (
レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……！！ この気持ちでこれから先、更新頑張ります！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き！更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……！！調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!！続き気になる……！！更新待っています！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ。 | 作成日時：2021年5月22日 0時
