不安と矛盾の蓄積 ページ8
不貞腐れているのか今頃酔いが回ってきたのか駄々をこねるA。
Aが飲んでいたブランデーを飲めば喉が焼けそうなキツいアルコール。
「こんなに強い酒をガブガブと…もう少し適度という言葉を覚えられないのか？」
『お酒なんか飲んでなーいッ！ 飲まなきゃやってられない理不尽を飲み込んでるのー！！」
「分かった分かった」
強い酒に頼らなければAもやってられないのだ。
理不尽だと分かっているのにもう後戻りは出来ない。
ハンター協会と裏の世界に通じるしがらみも全て…
Aが背負った運命は重いのだろうとクロロは思う。
「今は無き “ 影 ” の任務をやらされると分かっていたら…ハンターにはならなかったか？」
『…わかんない…そんな事…私の念は制御出来ない部分もある…見張り役が必要なのかも…』
ブラックホールは何もかも吸い込む。
本来闇を照らす光さえ吸収してしまう。
意図せずとも一般人を巻き添えにしてしまう上
そこに入れば生きて脱出する事はまず叶わない。
ブラクホールは吸い込むだけではなく
吸収したものをいずれ吐き出すのだが
元が何だったのか想像も出来ない残骸。
「どんな念でも長所短所はある、そう落ち込むな」
クロロはAの頬を両手で包み
「そうだろう？」となだめに掛かる。
『…うん』
形の良い耳たぶを指でなぞればAは気持ち良さそうに目を閉じ少し落ち着いた様だ。
「だが酒は本当にもう少し控えた方がいい。
こんな飲み方をしていたら体にガタがくる」
『それは無理』
「どうしてもか？」
『自分を守る為だから』
「…何から？」
『裏の人達ってやたらお酒飲むでしょう？ 慣れないとなの』
確かに。
酔い潰れそんな相手に捕まれば
永遠にタダ働き、最悪殺される。
クロロ達だって最初はいちいち邪魔をしてくるAに腹を立てていたし
「俺達の邪魔をする者を見つけ次第…始末しておけ」と言っていたのだ。
『私ね、仕事をこなしていく内にお酒と仕事って切り離せないんだなって感じたの…』
「そうか？」
遠い目をして酒のせいか潤んだ瞳のAの告白。
『うん。 契約をするにあたって信頼を得る為に飲むでしょ。
契約が成立したら「宜しくな」とか言ってまた飲むでしょ。
任務が終わると「よくやってくれた」ってまた飲むでしょ』
成程と思うクロロ。
クロロは旅団で活動するが似たり寄ったりだ。
『ＮＯなんて言えないの…』
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ラッコ - ゆーじさんにお願いがあります！クロロと女体化ローで小説を作れますか？ローとクロロが大好きすぎて2人の絡みを5年以上探してたんですが、全く見つかりません。ゆーじさんが良ければ2人の恋愛話を書いて欲しいです！ (3月10日 23時) (
レス) @page9 id: 7f6470301b (このIDを非表示/違反報告)
カラシネコ - チートなんてもんじゃねーぞおい! (2020年9月19日 20時) (レス) id: 7a8f90c6cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - もうね、その気持ちだけで自分スゴく嬉しいよ、ありがとうね！究極にシンプルなのでお話ごとのタイトルの前に（「桜が再び生まれたなら」シリーズに１個）*って入力するとまた違ったイメージに見えるカモ、見えないカモ…これからも作品ホンットに楽しみにしてるよー!! (2019年2月13日 23時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - ...ゆーじさんにもなんかプレゼントしたいんだけど、何か私にできることってあるかな？ (2019年2月13日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - わわわっ!!嬉しいの自分だよ!!フォントや配色注文してねー！嫌がらせや苦情紛いのコメきたら自分の最新作に相手回して下さい（自分過去作品見ないので…）！使ってくれてありがとう。kaya様のファンであるゆーじからのささやかなプレゼントです（笑！ (2019年2月13日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年4月3日 9時
