ハンターとの協定 ページ25
イルミの言葉が合図だったかの様に目の前にリムジンが停車する。
『手、貸すとも言ってないのに…』
「Aの返事なんて必要ないだろ。
“ ハンターの依頼を断るべからず ” ネテロとの密約だろ」
『…それには但し書きがあるよ。
“ ハンターたる者 同胞のハンターを標的にしてはならない
但し甚だ悪質な犯罪行為に及んだ者に於いてはその限りではない ” 』
「俺はまだ何もしていない」
『…まだ、か。 それじゃあ断れないね』
車に乗りドアを閉めると耳がツンとする。
シェルター並に隔離された気圧のせいだ。
『うーん…良い予感は全然しないけど。
世界一を誇る暗殺者からの依頼は何？』
「依頼…て言うか、Aは数日俺の監視下に置く事なんだよね」
『…そっかあ、イルミのターゲットに入ってしまったかー…』
「なにその予想してました、みたいな返事。 Aの暗殺依頼なんて受けてないけど？」
『本当に？』
「監視下に置く、それだけ。 暴れれば手段は選ばない。
それに暗殺ならとっくに手を出してるし、今頃交戦中かどっちか死んでる。
加えて機密性の高いこの車の中じゃAが有利だろ？ 真空にされたら俺でも９分持たない」
『うーん…』
走る車の中、窓の外を流れゆく景色を眺め気だるそうに首をさするA。
敵陣に入り込み相手をワザと苛立たせ本性を見抜くAが黙るというのは不気味な事態だ。
「何か心当たりあるの？ ってか有り過ぎて俺でさえズバリな予想はつかないけど」
『…イルミの可能性の中に私を殺す事が無いなら、関わらないで欲しい』
「監視もするなって事？」
『これだけ私に好条件を揃えてくれたからイルミを信じるしかない…はあ…やり辛い』
ピッと魔法の様に一枚の紙を宙から取り出しイルミに差し出す。
それに目を通す間、Aはドン・ペリのラベルを眺めていた。
「これ…」
ネオン＝ノストラードの１００％当たる念占いを見てイルミは目を見開く。
「下手したら来週になった瞬間に死ぬ可能性だってあるじゃん」
『巻き込まれたくなければ〜…分かるよね〜んふふふふ』
「ふざけてる場合じゃない」
いつもの調子でイルミにお化けのポーズをしてチョップを喰らうA。
たった数行の詩を何度も何度も見直すイルミ。
『まあ、こういう事だからもう私に近寄らないで』
死者の念は強まり下手をすれば永遠となる。
何にも執着せず死ななければならないのだ。
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ラッコ - ゆーじさんにお願いがあります！クロロと女体化ローで小説を作れますか？ローとクロロが大好きすぎて2人の絡みを5年以上探してたんですが、全く見つかりません。ゆーじさんが良ければ2人の恋愛話を書いて欲しいです！ (3月10日 23時) (
レス) @page9 id: 7f6470301b (このIDを非表示/違反報告)
カラシネコ - チートなんてもんじゃねーぞおい! (2020年9月19日 20時) (レス) id: 7a8f90c6cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - もうね、その気持ちだけで自分スゴく嬉しいよ、ありがとうね！究極にシンプルなのでお話ごとのタイトルの前に（「桜が再び生まれたなら」シリーズに１個）*って入力するとまた違ったイメージに見えるカモ、見えないカモ…これからも作品ホンットに楽しみにしてるよー!! (2019年2月13日 23時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - ...ゆーじさんにもなんかプレゼントしたいんだけど、何か私にできることってあるかな？ (2019年2月13日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - わわわっ!!嬉しいの自分だよ!!フォントや配色注文してねー！嫌がらせや苦情紛いのコメきたら自分の最新作に相手回して下さい（自分過去作品見ないので…）！使ってくれてありがとう。kaya様のファンであるゆーじからのささやかなプレゼントです（笑！ (2019年2月13日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年4月3日 9時
